マトリックス会計表はたった1枚のシートです。
しかしこの表には、
「前期と当期の2つのB/S(貸借対照表)」、それに当期の「P/L(損益計算書)」と
「C/S(キャッシュフロー計算書)」が一体となって含まれています。
ではダウンロードしたマトリックス会計表のサンプルと、
「30センチの定規」を準備してください。(定規があると理解が早まります)
【前期末B/S(のこり表)】
では定規を0行、横方向に当ててみてください。
0行(横方向)は「前期B/S(資産の部)」です。薄い水色が流動資産、
濃い水色が固定資産です。
今度は定規を0列、縦方向に当ててみてください。
0列(縦方向)は「前期B/S(負債・純資産の部)」です。黄色が流動負債、
ピンクが固定負債、オレンジが純資産(自己資本)です。
【 0行】 【 0列】
前期B/S ↓ ↓
┌──────────┬──────────┐
│現金・預金 5,000│買 掛 金 16,000│
│売 掛 金 18,000│未払法人税等 2,000│
│商 品 15,000│長期借入金 30,000│
│ │ │
│ │資 本 金 10,000│
│固定資産 40,000│繰越利益 │
│ │剰 余 金 20,000│
├──────────┼──────────┤
│資産合計 78,000│負債純資産計 78,000│
└──────────┴──────────┘
(単位千円)
【当期末B/S(のこり表)】
では定規を29列、縦方向に当ててみてください。
29列(縦方向)は「当期B/S(資産の部)」です。前期と同様に薄い水色が流動資産、
濃い水色が固定資産です。
そして定規を29行、横方向に当ててみてください。
29行(横方向)は「当期B/S(負債・純資産の部)」です。黄色が流動負債、
ピンクが固定負債、オレンジが純資産(自己資本)です。
【29列】 【29行】
当期B/S ↓ ↓
┌──────────┬──────────┐
│現金・預金 2,000│買 掛 金 20,000│
│売 掛 金 19,000│未払法人税等 3,000│
│商 品 20,000│長期借入金 28,000│
│ │ │
│ │資 本 金 10,000│
│固定資産 45,000│繰越利益 │
│ │剰 余 金 25,000│
├──────────┼──────────┤
│資産合計 86,000│負債純資産計 86,000│
└──────────┴──────────┘
(単位千円)
【当期P/L(MQ会計表)】
「23列から28列」と「23行から28行」は当期のP/Lです。
もちろん「DC:直接原価(ダイレクトコスティング)」で計算された利益を表示しています。
損益に関する項目は、マトリックス会計の構造上、バラバラに位置しているため、
表の下に、「B/S(ストック表)」と一緒に「MQ会計表」にまとめてあります。
【当期C/S(キャッシュフロー計算書)】
「1列と1行」に定規を当ててみてください。「直接法」によるキャッシュフロー計算書です。
営業キャッシュフローに関する項目を抽出してまとめたのが、表の下に表示されている
「CF−MQ会計表」です。(※なお、キャッシュ全体の流れを表にしたものは⇒こちらです。)
たとえば、なぜ現金が減ったのか(増えたのか)、
あるいは利益が出ているにもかかわらず借入金は減らないのはなぜ? など、
1年間、あるいは1ヶ月間の資金の動きが手に取るようにわかります。
【減価償却費】
「13列・7行(13+・7−)」は減価償却です。経費なのですが「1行」に表示されていません。
減価償却費は「資金取引ではない」ことがわかります。(ノンキャッシュ項目)
ちなみに減価償却費の取引を仕訳にすると
(借方)減価償却費 / (貸方)固定資産(建物や機械など)
マトリックス会計には借方、貸方はありません。
「13+償却費」、13列(タテ方向)には「プラス(+)」が付いているので
「償却費という経費が増える」ことを意味します。
「7−固定資産」、7行(ヨコ方向)は「マイナス(−)」が付いているので
「固定資産が減る」ことを意味します。
マトリックス会計では、それぞれの仕訳に「プラスとマイナス」を付けることで
会計が苦手な方にもわかりやすく表示しているのです。
(会計に詳しい人のために・・・借方は列で貸方は行です)
(借方)減価償却費[13+] / (貸方)固定資産(建物や機械など)[7−]
【掛売り上げと掛仕入れ】
同様に
4列23行の「4+売掛金・23+PQ売上」は、
(借方)売掛金[4+] / (貸方)PQ売上[23+]
売掛金が増えて売上も増える取引、つまり掛売上の総額です。
8列17行の「8+VQ変動・17+買掛金」は、
(借方)VQ変動[8+] / (貸方)買掛金[17+]
VQ変動(仕入れ)が増えて買掛金も増える取引、つまり掛仕入の総額です。
このようにマトリックス会計表のすべてのセルには意味があります。
1年間あるいは1ヶ月のすべての会計取引が
たった一枚のシートに凝縮されているため、
企業全体が手に取るように見えてくるのです。
マトリックス会計表は「会計の構造そのもの」です。
さらに先々の利益と資金の計画をマトリックス会計表で作成することにより、
とてもわかりやすくなります。
まさに【社長のためのヘッドライトシステム】なのです。