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2005年12月20日
スナックのママの戦略会計
●北海道の滝川市に本社のあるアイマートは、古くからMGをやっている企
業である。社内では社員研修として定着していて、年に1回、西順一郎先生
を招いて「ラベンダーMG」を開催する
今年7月に参加したラベンダーMGがきっかけとなって、再度8月に滝川市
を訪れる機会があった。そのときに初めてお会いしたEさんから市内のスナ
ックに連れていってもらったときの話である
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●先程までちょうど山形の話をしていたとかで、山形の人は肌がきれいだと
か、(へーっ) 親戚が丘の町で有名な美瑛町(旭川から列車で約30分)
に住んでいて、年に数回は遊びに行くとのことであった。これは運命の出会
い? と思いつつ聞いてみた。
「独身? 申告は青色? 白色?」と脈絡のない質問・・・
まだ三十前の若いママさんである。残念ながらご主人と子供がいたが、税務
申告は全部自分でやっているとのこと。
●そこでMQ会計表(ストラック表)の話をしてみた。メモ帳とペンを借り
て、4畳半(MQ会計表)の図を描いてみる。
あえて「P・V・M・Q・F・G」を使わずに、ここが売上、ここは仕入と
説明を始める。
売上が100円だとしましょう。そうすると仕入れは10円ですね。といっ
て売上の10分の1のところでVQの線を描く。
「えっ!どうして分かるんですか? 仕入れは本当に十分の一です。」とい
う。そうすると残り90円は粗利ですよ。
粗利って分かりますか?「はい分かります」

このママさんの頭の中では仕入と原価率(v率)及び粗利と粗利率(m率)
がきちんと整理されているのだ。
じゃあ80円の経費を使うと儲けは10円ですね。といってFとGのエリ
アを描いた。これでこの店の4畳半MQ会計表ができたわけである。
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●それでは売上が2割落ちたらどうなるでしょうか? といって数字をそれぞ
れ書きかえる。売上は80円でしょ。そうすると仕入れは8円になりますね。
そしたら粗利は72円でしょ。

ママはその都度感心したようにうなずく。
経費は店の家賃、電気水道ガス、女の子の人件費などやっぱり80円かかる
でしょ。そしたら8円の赤字になりますよね。
●ママは真剣に私の話を聞いてくれた。
そして、えーっスゴイですね。すっごくわかり易い! と感激の連続。
この4畳半の図を考案した人が西順一郎先生と言って・・・
西先生の話の後、今回本を出したから読んでみて、といったら是非見たいと
いってくれた。
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★☆ 『 会計はなぜ マトリックス がいいのか?』 ☆★
- 目からウロコ、社長のための新会計学 -
西 順一郎・宇野 寛 著
税務経理協会 定価1,890円
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●ではその続き
やはりこの店でも売上は落ちているという。
売上が落ちたらどうしますか? もちろん売上は伸ばしたいでしょ。
そこで次の質問をしてみた。
★毎日の客数はつけてる? ☆はい。
★じゃあ客単価は分かるよね。 ☆はい。計算してます。
★客数は減っている? ☆少しずつ減ってますね。
★客単価は? ☆落ちてます。
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●「売上を上げる」ということは「客数を増やすのか、客単価を増やすのか」
そこが重要なんです。そしてそれは税務署の決算書(申告書)を見ただけで
は分からないんですよ。
客数が減っているのに売上を上げようとしてガンガン飲ませると、あとは来
なくなるでしょう。客数をいかに増やすか(リピート客も含めて)の戦略が
大事なんですよ。よくTVのドキュメント番組でやっているでしょ。電話を
掛けまくったり、誕生日のプレゼントをしたり・・
この店のママさんはMQ会計表を知らなくてもちゃんと戦略会計をやってい
たのである。さすが将来の女社長、こういう感覚の人にMQ会計表を説明す
るとすぐにピンとくる。まさに経営者の感覚である。
スナックのママの戦略会計 その後
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●10月に再び北海道の滝川市を訪れる機会があった。E氏との夕食の後、
あのときのスナックに連れて行ってもらった。8時ごろに店に到着。暫く待
っても肝心のママはいっこうに現れない。事前に電話していたのだが、店の
女の子に聞くと「ママは最近とても忙しいのよ」という。
「えっつ? 本職はママでしょ。本業をほったらかしにして何してるのさ」
と聞いたところそれ以上は詳しく言わない。とても気になるところだ。あの
若さで子供がいると聞いていたので「そっちかな?」と思いつつ、間もなく
10時になろうとしたとき、ようやくママが現れた。初めて会ってから1カ
月半ぶりである。「宇野さんいらっしゃい!」もちろんママは覚えていてく
れた。
●さて、ここからが本題。訪問の目的は「前回8月初めて訪れたときのママ
との会話を、戦略会計セミナーの題材に使わせてもらってとても好評である」
ことの報告と、新たに教材として今回印刷したものを届けるためだった。
早速、ママにセミナー用の冊子を見てもらう。ママは暫く黙ってその文章を
読んだ後、「あのときの会話そのまま!」と言ってとても喜んでくれた。
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●果たしてこの若いママは何者なのだろうか?・・・
「どうしてこの道に入ったの?」ママは次のようなことを話してくれた。
以前は普通の会社のOLをしていたらしい。そしてその間にパソコンと簿記
を独学で学んだという。「そうか! なるほど」とある程度納得する。
あるきっかけからスナックの手伝いをするようになり、そのときはずっと裏
方で仕事をしていたが、接待している女の子が、頻繁にお客さんから離れて
酒やつまみを運んだりしているのがとても気になったというのだ。
そこがこのママのすごいところ! 女の子がお客様から離れなくても良いよ
うな仕組みを考えたという。これはすばらしい発想(気配り)だと感心した。
なるほど、現場を裏から支えることで店全体を把握し、お客様が喜ぶにはど
うすべきか? に気付いて実行するあたりはさすがである。そしてその店の
(当時の)ママから「店をやってみないか」ということになるのである。税
務申告のやり方などはそのときに教わったということであった。
●ではなぜ今忙しいのか? この理由を聞いてまた驚くことになる。以前に
勤めていた会社の経理事務を頼まれて、手伝っているというのだ。その会社
に行ってみたところ悲惨な状態だった。早速机の片付けからはじめ、領収書
や伝票類の整理に取り掛かる。得意なコンピュータを使い、テキパキと処理
していく様子は容易に想像がついた。そして他にも事業をやっているとのこ
と。やはり思ったとおり「ただのママ」ではないのである。
スナックのママの戦略会計 その後Ⅱ
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●11月に札幌でセミナーを開催したときのこと。ママが滝川からわざわざ
札幌まで来てくれた。ところが会場に到着したのはセミナー終了30分前。
友人である女性経営者2人を連れて車で来たのだが、途中アクシデントに遭
って遅れたらしい。最後列に華やかな女性3人の姿が突然現れたわけだ。セ
ミナー終了後に、ママと話しているところを目撃したOBC札幌営業所のK
所長は、後で私の元に来てこういった。
☆親しそうに話していた若い女性の方はお知り合いですか?
★例のスナックのママですよ!
☆あっ! あの方が・・・そうでしたか。
★若くて可愛かったでしょ。
そばにいたS君も「イヤー! 可愛かったですね。」
●各地のセミナーでは必ず「滝川のスナックのママ」の話をしています。
とても好評です。近日中にこのスナックを紹介できるかも・・・
滝川市においでの際はぜひ立ち寄ってください。
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★「スナックのママとの会話」が載っている、セミナー用の教材テキスト
「儲けるための会計入門編(32ページの小冊子)」ができました。
ぜひ見たい! 譲って欲しい! とのご要望をたくさんいただきました。
送料税込600円で提供いたします。
ご希望の方は以下のホームページからお申し込みください。
http://www.its-mx.co.jp/mxpro/mxpro_book3.html
投稿者 ITS : 2005年12月20日 00:00