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2005年05月15日

ソフト屋の前は帳面屋でした

●なぜ私がマトリックス会計を作ることになったか?
(株)アイティーエスは、マトリックス会計システムを作るために立ち上げた、設立3年目のベンチャー企業です。

いきなり儲けるための会計の話を切り出すと「コンピューターソフトを作っているやつが何で会計が分かるのか?」ということになってしまうからです。

●私が初めてマトリックス会計に出会ったのは今から二十数年前で、当時会計事務所に勤めていました。もともとは理工系の出身で工業デザインを専攻しました。大学卒業後東京の製造会社に就職しましたが、いずれは山形に帰るつもりでいました。

私の父親は税理士で、会計事務所を開いていましたので、どうせ将来山形へ戻るのなら会計事務所で税理士でも目指そうか。(今思えば単純で甘い考えでしたが・・・) しかし、会計事務所って何をするところかも知らないし、会計の「カ」の字も知りません。そこで、地元にある夜間の「経理学校」に半年間通いました。当時は「貸借対照表」の漢字が読めず、借入金は「しゃくにゅうきん」としか読めませんでした。

そのとき初めて簿記に接して「素人、特に理工系の人間が簿記を覚えるということはこんなにつらい、かつ、面白くないものだ」ということを学びました。昭和51年当時はまだ手書きで試算表を作っていましたが、唯一の喜びは、手書きで作成する残高試算表の貸借が一回で合った時くらいです。

●ようやく簿記をマスターしたころに会計システムの電算化が始まり、「これからの会計事務所は今までのような記帳代行だけでは生き残れない。もっと経営のアドバイスを積極的に行わなければ...」というようなことが言われ始めました。

電算化により発生した新たな問題は「経営分析及び出力帳表の解説」でした。手書き時代には、毎月の記帳代行(帳簿付け)と決算申告が主な仕事だったものが、突然「試算表や決算書などの解説能力」が問われることになったのです。

やっと簿記をマスターし、帳簿付けに慣れたかと思うと今度は経営分析です。会社の経営などしたことがない、一事務職員が関与先企業へ行って経営のアドバイスをしなければならないのが、当時とても苦痛でした。

コンピューターから出力される帳表を関与先に持っていくといろいろ聞かれ、「次回まで調べてきます。」の連続で、「聞かれて答えられないから勉強する」の繰り返しで、“関与先訪問恐怖症“にかかってしまいました。(続く)

投稿者 ITS : 2005年05月15日 00:00