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2010年02月04日
キャッシュフロー計算書は本棚
【キャッシュフロー計算書は本棚】
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■□ 戦略会計・DC・マトリックス会計
■□ 社長のための会計学 【 マトリックス通信 】
■■ Vol.230 2010/02/04
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■昨年12月に共著で出版した
『利益が見える戦略MQ会計(かんき出版)』ですが、
「とてもわかりやすい」という感想をたくさんいただきました。
ところがそのなかに、
「お叱り?のコメント」もありました。
☆こんなところまで書いていいんですか。
☆たった1,680円で、、、安すぎます。
☆同業者には読ませたくないですね。
☆ひそかに実践していたものを暴露されてしまいました(笑)。
公開し過ぎて後悔しています。(^^;
■今週は「キャッシュフロー計算書」、
ちょっと専門的な話です。
現在、大企業ではキャッシュフロー計算書の提出が
義務付けられています。
中小企業でも作成するところが増えているようです。
キャッシュフロー計算書は「3段の本棚」です。
┌────────────┐
│
│ 営業キャッシュフロー
│
├────────────┤
│
│ 投資キャッシュフロー
│
├────────────┤
│
│ 財務キャッシュフロー
│
└────────────┘
一番上の棚が「営業活動によるキャッシュフロー」。
本業で生み出されたキャッシュの出と入りの内訳が表示されます。
真ん中の棚は「投資活動によるキャッシュフロー」です。
固定資産や有価証券の購入または売却、
その他の投資や貸付金などの収支内訳が表示されます。
一番下の棚は「財務活動によるキャッシュフロー」です。
新規の借入金や借入金の返済、配当金の支払いなどが
表示されます。
■キャッシュフロー計算書を作成する場合、2通りの方法があります。
「直接法」と「間接法」です。
経営に活用する目的で作成する場合は「直接法」が良いのですが、
「キャッシュフロー計算書への正確な表示」を意識しながら、
日々の仕訳データを入力しなければならないので、
とても大変な作業(余計な仕事)になります。
大企業にとって「キャッシュフロー計算書」は、
必ず提出しなければならない「報告書」です。
そのために、手間のかからない「間接法」が主流になっているようです。
■次のような間接法で作成したキャッシュフロー計算書があるとします。
※等幅フォントでご覧ください。
┌┬─────────────────┐
││税引前当期純利益 800
││減価償却費 500
││売掛金の増加額 ▲100
││棚卸資産の増加額 ▲500
││買掛金の増加額 400
││未払法人税等の増加額 100
││法人税等の支払額 ▲300
│└─────────────────┤
│【A営業キャッシュフロー】 900
├┬─────────────────┤
││固定資産取による支出 ▲1000
│└─────────────────┤
│【B投資キャッシュフロー】 ▲1000
├┬─────────────────┤
││長期借入金返済による支出 ▲200
│└─────────────────┤
│【C財務キャッシュフロー】 ▲200
├──────────────────┤
│ 現金及び現金同等物の増減 ▲300
├──────────────────┤
│ 現金及び現金同等物の期首残高 500
│ 現金及び現金同等物の期首残高 200
└──────────────────┘
■では、比較的会計が苦手な【社長の立場】から、
間接法で作成したキャッシュフロー計算書を分析してみます。
【社長の素朴な疑問】
◎「A:営業キャッシュフロー」において、
一番上の「税引前当期純利益 800」に、
どうして「減価償却費 500」を足すのか?
◎「売掛金の増加額 ▲100」
・・・・・なぜ売掛金が増加するとキャッシュが減るのか?
◎「棚卸資産の増加額 ▲500」
・・・・・なぜ棚卸が増加するとキャッシュが減るのか?
◎「買掛金の増加額 400」
・・・・・なぜ買掛金が増加するとキャッシュが増えるのか?
そして社長にとって最大の疑問は、
├──────────────────┤
│ 現金及び現金同等物の増減 ▲300
├──────────────────┤
│ 現金及び現金同等物の期首残高 500
│ 現金及び現金同等物の期首残高 200
└──────────────────┘
期首と比べてキャッシュが300減っているが、
はたしてこれは良いのか、悪いのか?
■多くの参考書には、次のような解説が載っています。
◎理想のお金の動き
一番上の【A営業キャッシュフロー】は「+」が望ましい。
そしてそのお金で投資をし、さらに借入金を返して
その結果お金が残れば理想的である。
では、今回の事例ではどうでしょうか。
┌──────────────────┐
│【A営業キャッシュフロー】 900
├──────────────────┤
│【B投資キャッシュフロー】 ▲1000
├──────────────────┤
│【C財務キャッシュフロー】 ▲200
├──────────────────┤
│ 現金及び現金同等物の増減 ▲300
├──────────────────┤
│ 現金及び現金同等物の期首残高 500
│ 現金及び現金同等物の期首残高 200
└──────────────────┘
○【A:営業キャッシュフロー】900 はプラスである。
○ところがその範囲内を超えて投資をした。
(【B:投資キャッシュフロー】▲1000)
○さらに借入金の返済が負担になり資金を減らした。
(【C:財務キャッシュフロー】▲200)
○結果、期首から比べるとキャッシュは300減少した。
■間接法で作成されたキャッシュフロー計算書は「報告書」です。
投資家たちはこの報告書を活用して企業を分析します。
しかし中小企業ではなかなかそうはいきません。
○この会社の資金繰りは、良いのでしょうか、
それとも良くないのでしょうか。
○ではこの先、この会社はどうすればいいのでしょうか。
○そしてキャッシュを増やすためにはどうすればいいのでしょうか?
間接法で作成されたキャッシュフロー計算書は
【単なる辻褄合わせの表】に見えて仕方がありません。
■次週は、間接法で作成されたキャッシュフロー計算書を
「直接法」で作成するとどうなるか? です。
そして、
『マトリックス会計』で見ると、、、
もっとわかりやすい!
お楽しみに。
先日読んだキャッシュフロー計算書に関する本のある一節、
◎会計事務所に任せてはいけない
中小企業が経理処理をすべて会計事務所に依頼している場合、
資金繰り表の作成も一緒にお願いしたいところです。
しかし、会計事務所は「過去の取引」の整理をするところです。
けっして将来の動向はわかりません。
会計事務所では、
過去の実績の資金繰り表は作成してくれるかもしれませんが、
将来の売上がどうなるのか、設備投資はどうするのかは
会社でしかわかりません。
MQ会計表もまったく同じです。
【社長自身で】作れるようになってください。
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★社長自身で会社のMQ会計表を作成するためのツール
詳しい作り方とその解説が載っています。
実践!戦略MQ会計【業種別編】はこちらから
⇒ http://www.its-mx.co.jp/mxpro/b9_1.php
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★『利益が見える戦略MQ会計』はおかげさまで売れ行き好調です。
西順一郎=編著 宇野寛・米津晋次=著
A5判 並製 240頁 定価1600円+税(かんき出版)
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投稿者 ITS : 2010年02月04日 00:00