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2010年02月25日

税理士新聞が紹介したMQ会計

 【税理士新聞が紹介したMQ会計】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■□  戦略会計・DC・マトリックス会計 
■□   社長のための会計学 【 マトリックス通信 】
■■   Vol.233 2010/02/25
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■『エヌピー通信社』という会社をご存知でしょうか。


 税理士、公認会計士など

 職業会計人の方たちにとっては、

 とても有名な会社なのですが、

 一般の方たちにはなじみがないかもしれません。


 職業会計人向けに

 税理士新聞や納税通信などを発行している会社です。


 私もむかし、(会計事務所に勤務しているころは)

 読んでいました。

■その「税理士新聞」1月25日号に

 「利益が見える戦略MQ会計」の紹介記事が掲載されました。


-------------------------------------------------------------

 ☆「利益が見える戦略MQ会計」(かんき出版、写真)で企業分析に使わ
  れる変数は、P(価格)・V(原価)・Q(数量)・F(固定費)。
  PとVにより、M(粗利)が自動的に決まる。

 ☆まず一般的には「Pは高く、Vは低く、Qを多く、Fを低く」すれば
  「もうかる」と理解される。会社の成績が悪化すると、ひたすら売上高
  アップを叫んだり、コストカットに躍起になるという反応に典型的に示
  される見方だ。

  しかしこれらの方策はあくまで”ワンオブゼム”。業種や現況によって
  は、「Pを低く、Vを高く、Qを少なく、Fを高く」して成功すること
  も決して珍しくない。

  このような現象をMQ(粗利総額)の重視を軸に分析し、個々の経営戦
  略に落とし込むのが、編著者の西氏考案の「戦略MQ会計」なのだ。

 ☆この会計のためのツールとなるのが「利益感度分析」。この「感度」と
  は、ある刺激に対し対象がどのように反応するか、あるいはしないかを
  示す科学用語だ。著者の宇野寛氏と米津税理士はこの「科学」をキーワ
  ードとして強調し、会計上の各変数を刺激すると、利益にどのように反
  応があるかを割り出そうと試みている。

 ☆科学にはワクワクがある。少年・少女時代に、進化論やニュートン力学
  を説明する漫画本に心躍らせた人は多いだろう。
  本書では、学術的な理論を「中学1年生」でも分かるように易しく解説
  し、会計の「科学」を、従業員一人ひとりが日常の経験をもとに楽しく
  理解できるように注意が払われている。

  数々の科学理論が”常識”として一般化するまでの歩みを踏襲しようと
  する強い意欲も感じさせるのである。定価1600円(税別)。


-------------------------------------------------------------

■これから世の中に出ようとしている、

 あるいは出たばかりの「新しい技術」や「新しい考え方」は、

 受け入れられるまで、それなりに時間がかかります。


  ◎たとえば、エジソンが白熱電球を発明したとき、

  ◎日本で始めて電機釜が発明されたとき、

  ◎マヨネーズのように、
   これまで誰も食べたことがないものを
   売り出そうとするとき、、、


 世の中はどのような反応をするのでしょうか?

■戦略MQ会計やマトリックス会計も

 同じだと考えています。


 複式簿記が発明されてから500年以上。

 それにくらべてMQ会計やマトリックス会計は

 たかだか30年。


 それが今回、【科学】にはあまり縁のない会計人の世界で、

 それも会計人の専門誌である「税理士新聞」に、


 会計を【科学】として紹介された意義は、

 非常に大きいと思っています。


 ☆「感度」とは、ある刺激に対し対象がどのように反応するか、
  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  
  あるいはしないかを示す科学用語だ。
  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
  著者の宇野寛氏と米津税理士はこの「科学」をキーワードとして強調し、
  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
  会計上の各変数を刺激すると、利益にどのように反応があるかを
  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
  割り出そうと試みている。
  ~~~~~~~~~~


■科学はまさに【実験の世界】です。

 実際に試してみなければ証明できません。

  ◎売上をあげろ!
  ◎コストダウン、経費削減!

 というような、

 どちらかといえば根性論や精神論から

 ようやく抜け出せるチャンスが来たのです。


 ☆本書では、学術的な理論を「中学1年生」でも分かるように易しく
  解説し、会計の「科学」を、従業員一人ひとりが日常の経験をもとに
  楽しく理解できるように注意が払われている。

 ☆数々の科学理論が”常識”として一般化するまでの歩みを
  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
  踏襲しようとする強い意欲も感じさせるのである。
  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 【科学】が、企業会計の世界でも普通に使われるようになる日は

 そう遠くないかもしれませんね。

■次週は、

 『間違いだらけの部門別損益計算(仮題)』

 を予定しています。


 お楽しみに。

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 改変せずにご利用ください。

投稿者 ITS : 00:00

2010年02月18日

キャッシュフロー計算書とマトリックス会計表

 【キャッシュフロー計算書とマトリックス会計表】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■□  戦略会計・DC・マトリックス会計 
■□   社長のための会計学 【 マトリックス通信 】
■■   Vol.232 2010/02/18
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■今週は、キャッシュフロー計算書の最終回です。
 「間接法」によるキャッシュフロー計算書は
 前期のB/S、当期のB/S、そして当期のP/Lから作られます。
 それでは作成された決算書を(等幅フォントで)ご覧ください。


      前期B/S         単位:千円
    ┌──────────┬──────────┐
    │現金預金    5,000│買 掛 金  16,000│
    │売 掛 金   18,000│未払法人税等  2,000│
    │商  品   15,000│長期借入金  30,000│
    │          │資 本 金  10,000│
    │固定資産   40,000│繰越利益      │
    │          │剰 余 金   20,000│
    ├──────────┼──────────┤
    │資産合計   78,000│負債資本合計 78,000│
    └──────────┴──────────┘


      当期B/S         単位:千円
    ┌──────────┬──────────┐
    │現金預金    2,000│買 掛 金  20,000│
    │売 掛 金   19,000│未払法人税等  3,000│
    │商  品   20,000│長期借入金  28,000│
    │          │資 本 金  10,000│
    │固定資産   45,000│繰越利益      │
    │          │剰 余 金   25,000│
    ├──────────┼──────────┤
    │資産合計   86,000│負債資本合計 86,000│
    └──────────┴──────────┘


      当期P/L         単位:千円
    ┌┬──────────────────┐
    ││売  上  高        100,000
    │└──────────────────┤
    │ 売  上  高        100,000
    ├┬──────────────────┤
    ││期首商品棚卸高        15,000
    ││商 品 仕 入 高        60,000
    ││期末商品棚卸高       ▲20,000
    │└──────────────────┤
    │ 売 上 原 価        55,000
    ├───────────────────┤
    │ 売 上 総 利 益        45,000
    ├┬──────────────────┤
    ││役員報酬・給与        18,000
    ││販 売 管 理 費        13,500
    ││減 価 償 却 費         5,000
    │└──────────────────┤
    │ 販売費一般管理費       36,500
    ├───────────────────┤
    │ 営 業 利 益         8,500
    ├┬──────────────────┤
    ││支 払 利 息          500
    │└──────────────────┤
    │ 営 業 外 費 用          500
    ├───────────────────┤
    │ 経 常 利 益         8,000
    ├───────────────────┤
    │ 税引前当期純利益        8,000
    ├───────────────────┤
    │ 法人税・住民税         3,000
    ├───────────────────┤
    │ 当 期 純 利 益         5,000
    └───────────────────┘


      当期C/S(間接法)      単位:千円
    ┌┬────────────────────┐
    ││税引前当期純利益         8,000
    ││減価償却費            5,000
    ││売掛金の増加額(※1)     ▲1,000
    ││棚卸資産の増加額(※2)    ▲5,000
    ││買掛金の増加額(※3)      4,000
    ││未払法人税等の増加額       1,000
    ││法人税等の支払額        ▲3,000
    │└────────────────────┤
    │【A営業キャッシュフロー】     9,000
    ├┬────────────────────┤
    ││固定資産取による支出      ▲10,000
    │└────────────────────┤
    │【B投資キャッシュフロー】    ▲10,000
    ├┬────────────────────┤
    ││長期借入金返済による支出    ▲2,000
    │└────────────────────┤
    │【C財務キャッシュフロー】    ▲2,000
    ├─────────────────────┤
    │ 現金及び現金同等物の増減    ▲3,000
    ├─────────────────────┤
    │ 現金及び現金同等物の期首残高   5,000
    │ 現金及び現金同等物の期末残高   2,000
    └─────────────────────┘


 通常はこのようにB/S(貸借対照表)、P/L(損益計算書)、
 C/S(キャッシュフロー計算書)は、それぞれ別々の表として
 作成されます。

■では間接法で作成された当期の
 キャッシュフロー計算書(※1~※3)に注目してください。


   ○「売掛金の増加額(※1)▲1,000」は、
    「当期B/S・売掛金 19,000」から
    「前期B/S・売掛金 18,000」を差引いた金額が「プラス(+)」、
    つまり、売掛金が増加したのでキャッシュは【減る】。

 同様に

   ○「棚卸資産の増加額(※2)▲5,000」は、
    「当期B/S・商品 20,000」から
    「前期B/S・商品 15,000」を差引いた金額が「プラス(+)」、
    つまり、商品が増加したのでキャッシュは【減る】。

 そして、

   ○「買掛金の増加額(※3)4,000」は、
    「当期B/S・買掛金 20,000」から
    「前期B/S・買掛金 16,000」を差引いた金額が「プラス(+)」、
    つまり、買掛金が増加したのでキャッシュは【増える】。

-------------------------------------------------------------

■「間接法」によるキャッシュフロー計算書は
 比較的簡単に作成できるという利点があるのですが、
 企業の実態(問題点)が「なかなか見えてこない」
 という弱点があります。

   ☆来年の資金繰りはどうする?

 に対しては、対応できないわけです。

 では直接法で作成したものはどうでしょうか。
 たしかに間接法よりは、少しわかりやすくなりました。
 しかしこれでも、実態がよくわかりません。

■なぜでしょうか。それは、

 貸借対照表(B/S)、損益計算書(P/L)、
 キャッシュフロー計算書(C/S)が、

 別々に集計された【断面】にすぎない
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 からです。

 それぞれの金額を取り出して
 いくらわかりやすくならべたところで、
 しょせん【パーツ】にすぎません。

 全体が【つながらない】のです。


 では、これをマトリックス会計で見ると
 どうなるでしょうか。

■マトリックス会計表を始めて見た方たちの反応は
 じつにさまざまです。


   ○なにこれ?

   ○わっかりにくい!

   ○意味がわかんない!

   ○なんでわざわざタテヨコ表なの?


 しかし、これまで会計を真剣に学ぼうとしてきた人たちにのなかには、


   ○うわーっ これスゴイ!

   ○まさに会社の流れが一目瞭然!

   ○今までの会計でわからなかったところが見えそうだ!


 そして

   ○やっと【つながった】!


 【会計の本質がわかった瞬間】です。


 マトリックス会計表は【会計の仕組みそのもの】だからです。


 これまで簿記や会計を学んで、いやな思いをした人は、

 マトリックス会計で置き換えて考えると

   ☆なるほど、
    会計って、こんなにわかりやすかったんだ!


 なぜなら、マトリックス会計は、

 簿記で習う、会計処理の手順【そのもの】なのですから。
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


■しかし、マトリックス会計の真髄は
 こんなものではありません。


 本当のコンピュータ会計、


 つまり、


 社長の思いを数字に置きかえ、

 将来をシミュレーションすることができる

 本当の【未来会計】が、


 会計が苦手な経営者でも

 できるようになるのです。


 あなたの企業の3年先の姿を

 具体的な数字で語れる日が確実に来るのです。


 今週のメルマガ本文で使用した

   ○前期のB/S
   ○当期のB/S
   ○当期のP/L
   ○当期のC/S

 これらをマトリックス会計表で表すとどうなるのか、

 『たった1枚の表』、、、

 こちらからご覧いただけます。
  ⇒ http://www.its-mx.co.jp/toiawase/A01matrixkaikeihyo.php

-------------------------------------------------------------

■先週の問題の答えです。

 【問題】

  もらった手形を銀行で割り引きました。
  割引料を差し引いて90万円が当座に入金になりました。
  キャッシュが増えたわけです。
  では、この90万円は、
  キャッシュフロー計算書のどの部分に表示されるでしょうか。

    1.「営業活動によるキャッシュフロー」
    2.「投資活動によるキャッシュフロー」
    3.「財務活動によるキャッシュフロー」


 答えは、、、


 1の「営業活動によるキャッシュフロー」が正解です。

 けっして「3.財務活動によるキャッシュフロー」ではありませんので、
 くれぐれもご注意ください。

■マトリックス会計MxProが特許を取得しました。
 その「特許証」が届きました。
 ⇒ http://www.its-mx.co.jp/mxpro/mxpro_patent.php


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 ★3月12日(金)「利益を増やすための・山形実践塾」

  社長が本当に欲しい数字は、これだ!
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 ★実践!戦略MQ会計【業種別編】

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▼ご意見、ご感想をドシドシお寄せください。次回もお楽しみに。

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 改変せずにご利用ください。

投稿者 ITS : 00:00

2010年02月09日

キャッシュフロー計算書から何が見える?

 【キャッシュフロー計算書から何が見える?】
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■□  戦略会計・DC・マトリックス会計 
■□   社長のための会計学 【 マトリックス通信 】
■■   Vol.231 2010/02/09
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■先週は「間接法」で作成したキャッシュフロー計算書を
 ご紹介しました。(※等幅フォントでご覧ください。)

                   単位:千円
    ┌┬──────────────────┐
    ││税引前当期純利益       8,000
    ││減価償却費          5,000
    ││売掛金の増加額       ▲1,000
    ││棚卸資産の増加額      ▲5,000
    ││買掛金の増加額        4,000
    ││未払法人税等の増加額※    1,000
    ││法人税等の支払額※     ▲3,000
    │└──────────────────┤
    │【A営業キャッシュフロー】   9,000
    ├┬──────────────────┤
    ││固定資産取による支出    ▲10,000
    │└──────────────────┤
    │【B投資キャッシュフロー】  ▲10,000
    ├┬──────────────────┤
    ││長期借入金返済による支出  ▲2,000
    │└──────────────────┤
    │【C財務キャッシュフロー】  ▲2,000
    ├───────────────────┤
    │ 現金及び現金同等物の増減  ▲3,000
    ├───────────────────┤
    │ 現金及び現金同等物の期首残高 5,000
    │ 現金及び現金同等物の期末残高 2,000
    └───────────────────┘

   ◎「A:営業キャッシュフロー」において、
    一番上の「税引前当期純利益 800万円」に、
    どうして「減価償却費 500万円」を足すのですか?

   ◎「売掛金の増加額 ▲100万円」
     ・・・なぜ売掛金が増加するとキャッシュが減るのですか?

   ◎「棚卸資産の増加額 ▲500万円」
     ・・・なぜ棚卸が増加するとキャッシュが減るのですか?

   ◎「買掛金の増加額 400万円」
     ・・・なぜ買掛金が増加するとキャッシュが増えるのですか?

   ◎期首と比べてキャッシュが300万円減っているが、
    はたしてこれは良いのでしょうかか、悪いのでしょうか?


 「間接法」で作成されたものは「増減の途中経過」がよくわかりません。
 社長にとっては【とてもわかりにくい】帳表なのです。

■そこで今週は、直接法で作り変えてみます。

 直接法で作成する場合は「期中の仕訳データ」を使います。
 その中からキャッシュに関するデータのみを抽出します。
 そのため「仕訳のしかた」がとても重要になります。

 以下に示すキャッシュフロー計算書は直接法で作成したものです。
 (※等幅フォントでご覧ください。)

                   単位:千円
    ┌┬──────────────────┐
    ││営業収入           99,000
    ││営業支出          ▲87,500 
    ││(仕入、買掛金等の支出   ▲56,000)
    ││(人件費の支出       ▲18,000)
    ││(その他の営業支出)    ▲13,500)
    ││営業外支出(支払利息)     ▲500
    ││法人税等の支払額※     ▲2,000
    │└──────────────────┤
    │【A営業キャッシュフロー】   9,000
    ├┬──────────────────┤
    ││固定資産取による支出    ▲10,000
    │└──────────────────┤
    │【B投資キャッシュフロー】  ▲10,000
    ├┬──────────────────┤
    ││長期借入金による収入    ▲10,000
    ││長期借入金返済による支出  ▲12,000
    │└──────────────────┤
    │【C財務キャッシュフロー】  ▲2,000
    ├───────────────────┤
    │ 現金及び現金同等物の増減  ▲3,000
    ├───────────────────┤
    │ 現金及び現金同等物の期首残高 5,000
    │ 現金及び現金同等物の期末残高 2,000
    └───────────────────┘

■間接法で作成したキャッシュフロー計算書よりも
 少しわかりやすくなりました。

 大きな違いは「法人税等の支払額」です。

 間接法では「未払法人税等の増加額100万円」と
 「法人税等の支払額▲300万円」であったのに対し、
 直接法では「法人税等の支払額▲200万円」になっています。

 間接法で作成する場合、期中の仕訳データは一切使いませんので
 期中にキャッシュで支払った法人税等の金額がわかりません。

 同様に、売掛金がキャッシュで
 いくら回収されたかもわかりません。
 そのために「売掛金の期首と期末の増減」を使って
 「売掛金の増加額▲100万円はキャッシュが減少した」
 ということに、してしまうのです。

 ところが直接法では期中の仕訳データから作成しますので、
 キャッシュで支払った法人税等やキャッシュで回収した売掛金が
 明確にわかります。

■もうひとつの疑問、
 それはキャッシュフロー計算書の「表示の順番」です。

 どうして

    1.「営業活動によるキャッシュフロー」
    2.「投資活動によるキャッシュフロー」
    3.「財務活動によるキャッシュフロー」

 このような順番になっているのでしょうか。

 詳しいことはわかりませんが、
 キャッシュフロー計算書を作成する目的が
 【外部への報告書】だからかもしれません。

■もしこれを経営に活用するのであれば、

    1.「投資活動によるキャッシュフロー」
    2.「営業活動によるキャッシュフロー」
    3.「財務活動によるキャッシュフロー」

 この方がわかりやすい場合もあるし、

    1.「財務活動によるキャッシュフロー」
    2.「投資活動によるキャッシュフロー」
    3.「営業活動によるキャッシュフロー」

 この方が良い場合もあるでしょう。

 もしかしたら「収入」と「支出」だけのほうが
 わかりやすいかもしれません。

 それは、使う社長の目的によって変えてもいいわけです。

 では、直接法で作成したキャッシュフロー計算書を、
 「MQ会計」で表したらどうなるのでしょうか。

 それがこちらの「CF-MQ会計表」です。
  ⇒ http://www.its-mx.co.jp/toiawase/A01cf-mqkaikeihyo.php

■ここで、会計人、経理マン、銀行マンの方たちに問題です。

 【問題】

  もらった手形を銀行で割り引きました。
  割引料を差し引いて90万円が当座に入金になりました。
  キャッシュが増えたわけです。
  では、この90万円は、
  キャッシュフロー計算書のどの部分に表示されるでしょうか。

    1.「営業活動によるキャッシュフロー」
    2.「投資活動によるキャッシュフロー」
    3.「財務活動によるキャッシュフロー」

■次週はいよいよ、

 マトリックス会計を使ってキャッシュフローを考えてみます。
 お楽しみに。

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投稿者 ITS : 00:00

2010年02月04日

キャッシュフロー計算書は本棚

 【キャッシュフロー計算書は本棚】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■□  戦略会計・DC・マトリックス会計 
■□   社長のための会計学 【 マトリックス通信 】
■■   Vol.230 2010/02/04
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


■昨年12月に共著で出版した

 『利益が見える戦略MQ会計(かんき出版)』ですが、

 「とてもわかりやすい」という感想をたくさんいただきました。


 ところがそのなかに、

 「お叱り?のコメント」もありました。


   ☆こんなところまで書いていいんですか。

   ☆たった1,680円で、、、安すぎます。

   ☆同業者には読ませたくないですね。

   ☆ひそかに実践していたものを暴露されてしまいました(笑)。


 公開し過ぎて後悔しています。(^^;

■今週は「キャッシュフロー計算書」、
 ちょっと専門的な話です。

 現在、大企業ではキャッシュフロー計算書の提出が
 義務付けられています。
 中小企業でも作成するところが増えているようです。

 キャッシュフロー計算書は「3段の本棚」です。

    ┌────────────┐
    │
    │ 営業キャッシュフロー
    │
    ├────────────┤
    │
    │ 投資キャッシュフロー
    │
    ├────────────┤
    │
    │ 財務キャッシュフロー
    │
    └────────────┘

 一番上の棚が「営業活動によるキャッシュフロー」。
 本業で生み出されたキャッシュの出と入りの内訳が表示されます。

 真ん中の棚は「投資活動によるキャッシュフロー」です。
 固定資産や有価証券の購入または売却、
 その他の投資や貸付金などの収支内訳が表示されます。

 一番下の棚は「財務活動によるキャッシュフロー」です。
 新規の借入金や借入金の返済、配当金の支払いなどが
 表示されます。

■キャッシュフロー計算書を作成する場合、2通りの方法があります。

 「直接法」と「間接法」です。

 経営に活用する目的で作成する場合は「直接法」が良いのですが、
 「キャッシュフロー計算書への正確な表示」を意識しながら、
 日々の仕訳データを入力しなければならないので、
 とても大変な作業(余計な仕事)になります。

 大企業にとって「キャッシュフロー計算書」は、
 必ず提出しなければならない「報告書」です。
 そのために、手間のかからない「間接法」が主流になっているようです。

■次のような間接法で作成したキャッシュフロー計算書があるとします。
 ※等幅フォントでご覧ください。

    ┌┬─────────────────┐
    ││税引前当期純利益       800
    ││減価償却費          500
    ││売掛金の増加額       ▲100
    ││棚卸資産の増加額      ▲500
    ││買掛金の増加額        400
    ││未払法人税等の増加額     100
    ││法人税等の支払額      ▲300
    │└─────────────────┤
    │【A営業キャッシュフロー】   900
    ├┬─────────────────┤
    ││固定資産取による支出    ▲1000
    │└─────────────────┤
    │【B投資キャッシュフロー】  ▲1000
    ├┬─────────────────┤
    ││長期借入金返済による支出  ▲200
    │└─────────────────┤
    │【C財務キャッシュフロー】  ▲200
    ├──────────────────┤
    │ 現金及び現金同等物の増減  ▲300
    ├──────────────────┤
    │ 現金及び現金同等物の期首残高 500
    │ 現金及び現金同等物の期首残高 200
    └──────────────────┘

■では、比較的会計が苦手な【社長の立場】から、
 間接法で作成したキャッシュフロー計算書を分析してみます。

 【社長の素朴な疑問】

   ◎「A:営業キャッシュフロー」において、
    一番上の「税引前当期純利益 800」に、
    どうして「減価償却費 500」を足すのか?

   ◎「売掛金の増加額 ▲100」
     ・・・・・なぜ売掛金が増加するとキャッシュが減るのか?

   ◎「棚卸資産の増加額 ▲500」
     ・・・・・なぜ棚卸が増加するとキャッシュが減るのか?

   ◎「買掛金の増加額 400」
     ・・・・・なぜ買掛金が増加するとキャッシュが増えるのか?


 そして社長にとって最大の疑問は、

    ├──────────────────┤
    │ 現金及び現金同等物の増減  ▲300
    ├──────────────────┤
    │ 現金及び現金同等物の期首残高 500
    │ 現金及び現金同等物の期首残高 200
    └──────────────────┘

 期首と比べてキャッシュが300減っているが、
 はたしてこれは良いのか、悪いのか?

■多くの参考書には、次のような解説が載っています。


   ◎理想のお金の動き

    一番上の【A営業キャッシュフロー】は「+」が望ましい。
    そしてそのお金で投資をし、さらに借入金を返して
    その結果お金が残れば理想的である。


 では、今回の事例ではどうでしょうか。
    ┌──────────────────┐
    │【A営業キャッシュフロー】   900
    ├──────────────────┤
    │【B投資キャッシュフロー】  ▲1000
    ├──────────────────┤
    │【C財務キャッシュフロー】  ▲200
    ├──────────────────┤
    │ 現金及び現金同等物の増減  ▲300
    ├──────────────────┤
    │ 現金及び現金同等物の期首残高 500
    │ 現金及び現金同等物の期首残高 200
    └──────────────────┘

  ○【A:営業キャッシュフロー】900 はプラスである。

  ○ところがその範囲内を超えて投資をした。
   (【B:投資キャッシュフロー】▲1000)

  ○さらに借入金の返済が負担になり資金を減らした。
   (【C:財務キャッシュフロー】▲200)

  ○結果、期首から比べるとキャッシュは300減少した。

■間接法で作成されたキャッシュフロー計算書は「報告書」です。
 投資家たちはこの報告書を活用して企業を分析します。
 しかし中小企業ではなかなかそうはいきません。

  ○この会社の資金繰りは、良いのでしょうか、
   それとも良くないのでしょうか。

  ○ではこの先、この会社はどうすればいいのでしょうか。

  ○そしてキャッシュを増やすためにはどうすればいいのでしょうか?


 間接法で作成されたキャッシュフロー計算書は
 【単なる辻褄合わせの表】に見えて仕方がありません。

■次週は、間接法で作成されたキャッシュフロー計算書を
 「直接法」で作成するとどうなるか? です。


 そして、


 『マトリックス会計』で見ると、、、


 もっとわかりやすい!


 お楽しみに。

 先日読んだキャッシュフロー計算書に関する本のある一節、


  ◎会計事務所に任せてはいけない
   中小企業が経理処理をすべて会計事務所に依頼している場合、
   資金繰り表の作成も一緒にお願いしたいところです。
   しかし、会計事務所は「過去の取引」の整理をするところです。
   けっして将来の動向はわかりません。


 会計事務所では、
 過去の実績の資金繰り表は作成してくれるかもしれませんが、
 将来の売上がどうなるのか、設備投資はどうするのかは
 会社でしかわかりません。

 MQ会計表もまったく同じです。
 【社長自身で】作れるようになってください。


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 ★社長自身で会社のMQ会計表を作成するためのツール
  詳しい作り方とその解説が載っています。
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投稿者 ITS : 00:00