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2009年12月10日

答え・いきなりですが、この問題解けますか?

 【答え・いきなりですが、この問題解けますか?】
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■□  戦略会計・DC・マトリックス会計 
■□   社長のための会計学 【 マトリックス通信 】
■■   Vol.223 2009/12/10
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■先週のメルマガ、

 『ところで、
  いきなりですが、
  次の問題を解いてみてください。』

 の答えと解説です。


 【 問題1 】

  100円で仕入れた商品に値段をつけようと思います。
  20%の粗利益をとるためには、
  値段をいくらにすればよいでしょうか?

 【解答と解説】

  企業に訪問したときやセミナーなどで

  試しにこの問題を出したところ、

    ○経理部長が解けない

    ○社長が解けない

    ○営業マンが解けない

    ○会計事務所の職員が解けない

  そして、

  税理士でも

  解けない人がいることがわかったのです。


■1番多かった答えが「120円」です。

 「500円」という答えも出ました。


 いろいろな答えに出会ううちに、


 ── 人はどのようにして

        答えを導き出すのか ──


 その思考過程が知りたくなりました。 


 その結果、

 文系出身の人と理系出身の人では

 答えの出し方に【大きな差がある】ことがわかったのです。


■文系出身の人の多くは数学が苦手です。


 日々、大量の数字を扱っている

 会計事務所の職員、税理士、経理部長、

 そして銀行マンの方たちでも、

 数学となれば話は別のようです。


 問題の文章のなかから


 つまり、


  ☆100円と20%という数字から
   答えを出そうとする傾向がある


 ということがわかってきました。


 ですから120円とか500円という答えが出てくるのです。


■読者の方からメールがきました。


  ○何気なし同僚2人に提示したところ
   思いがけず、本気で考えてくれて
   それをみていた他の同僚1人も加わり、
   私を含め4人でそれぞれ考えました。


         私・同僚H・同僚T・同僚S
  -------------------------------------------
   問題1 125  125  125  125
   問題2 150   70  200  200
   問題3 150   70   70  150


 さて正解は、、、


■文章から問題を解くのは、

 慣れてる人でも結構大変な作業です。


 そこでこの問題を【図形】で考えてみることにしましょう。


   ┌─────┬─────┐
   │       │        │
   │       │  仕 入  │
   │  値 段  │   100  │
   │       │        │
   │   ?   ├─────┤
   │       │  粗利益  │
   │     <20%>     │
   │       │    ?  │
   └─────┴─────┘


   ┌─────┬─────┐
   │     │     │
   │     │ 仕 入 │
   │ 値 段 │ 100 │
   │     │     │
   │  ?  ├─────┤
   │     │ 粗利益 │
   │   <20%>   │
   │     │   ? │
   └─────┴─────┘


 図形にすることで

 今の状況がイメージできるようになります。

 そして【原価率は80%】だということがわかります。


■ところが数学が比較的得意な

 理系出身の人たちは、

 この問題の文章から【式】を組み立てようとします。


 「粗利益」という意味さえ説明すれば

 中学生でも解くことができます。


 なぜなら、

 数学のなかでも一番やさしい「一次方程式」を使うからです。


 値段を X とすると、

 次の式が成り立ちます。

  0.8X = 100 
  X = 100÷0.8


 値段に0.8を掛けたものが仕入原価になります。

 ですから答えは「125円」です。


■この問題は、掛け算では解けません。

 割り算を使います。


 経営にはある程度の【数学】が必要になります。


 「科学的な経営」

 それはまさに「数学を使って儲けを考える経営」なのです。


 そして「企業方程式(PQ=VQ+F+G)」を使えば

 「戦略的な経営」ができるようになるのですね。


■【 問題2 】

  行列ができるほど繁盛しているパン屋での出来事。
  このパン屋はお客が途切れることがなく、
  生産能力が需要に追いつきません。

  あるとき、店員があやまってパン1個を床に落としてしまいました。
  1個でもよけいに作ればそれだけ売上高が増えるという状態です。

  店員がパン1個を落とすことで発生するお店の損失は、
  はたしていくらでしょうか?

  なお、このパン屋のパン1個あたりの
  売価と製造コスト(製造原価)は次のとおりです。


  << パン1個あたりのコストと利益 >>

      売   価   200円
     ----------------------------
      材 料 費    70円
      人 件 費    50円
      他の製造経費   30円
      製造コスト合計 150円
     ----------------------------
      利   益    50円 


■【 問題3 】

  では、今度は「ひまなドーナツ屋」の場合の例です。
  この店はパン屋と違ってお客が少なく、
  店員も設備も遊んでいるような状態です。

  ある日、店員がドーナツ1個を、
  手をすべらせて床に落としてしまいました。

  ひまな店ですから、すぐに新しく1個作って間に合わせました。

  ドーナツ1個あたりの売価と製造コストは、
  パン1個とまったく同じです。

  ではドーナツを1個落としたことによるこの店の損失は
  いくらでしょうか。


  << ドーナツ1個あたりのコストと利益 >>

      売   価   200円
     ----------------------------
      材 料 費    70円
      人 件 費    50円
      他の製造経費   30円
      製造コスト合計 150円
     ----------------------------
      利   益    50円 


■【問題2】の答えは 200円、

 そして【問題3】の答えは 70円です。

 もし店を閉めたあとに余ったドーナツを全部捨てていたら、

 損失は「0円」になります。
    ~~~~~~~~~

 1個あたりの原価に惑わされると
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 この問題は解けません。
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 さらにこの問題には【重要な意味】が含まれています。


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 に、この問題を掲載しました。


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投稿者 ITS : 2009年12月10日 00:00