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2009年07月13日

続)1000・30・10の「思考制約」

 【続)1000・30・10の「思考制約」】 
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■□  戦略会計・DC・マトリックス会計 
■□   社長のための会計学 【 マトリックス通信 】
■■   Vol.210 2009/07/13
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■6月24日(水)の夕方、

 会社から電話がかかってきました。

  「2時過ぎ以降の
    ホームページへのアクセスが異常に増えている」

 というのです。


 ちょうど出張中でしたので、

 夕方、ホテルについてから確認しました。

 原因は、

 なんと、、、


■前回から

 【1000・30・10の「思考制約」】

 というテーマでお送りしています。
 今週はその続編です。

 まだご覧になっていない方は
 こちらを先にお読みください。

 ☆Vol.209 【1000・30・10の「思考制約」】
  ⇒ http://www.its-mx.co.jp/magazine/backnumber/archives/2009/06/10003010.html

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早速、発行人の武沢さんに【抗議】のメールを出しました。

以下はその内容です。


  武沢さん、こんにちは。アイティーエス 宇野 寛 と申します。

  2009年6月24日号の『続続・クニマツ総業の挑戦』
  拝見しました。

  中ほどに私のホームページへのリンクがあり、
  驚きました。

  私もメルマガを書いています。
  他人のホームページへ無断でリンクすることは、
  一般的に行われている、「常識」かどうかはわかりません。
  が、少なくとも私のHPへは、
  事前に確認の連絡が欲しかった、と思っています。

  もうひとつ、【重要なこと】があります。
  それは、武沢さんが「マトリックス会計」に関する知識が無いままに、
  マトリックス会計とMQ会計を混同して紹介してしまったことです。

  もし、このメルマガを読まれた方たちが、

     ○「これがマトリックス会計か!」と勘違いし、

     ○誤って紹介されたマトリックス会計を使って
      「国松社長」が行った経営決断が正しい。

  と判断されたら、ものすごく残念でなりません。

  このことを、私自身のメルマガで紹介しようと思っています。

  最後に添付しますから、ぜひ、ご覧ください。

  以上、この件に関する武沢さんのご意見などを賜りたいと思います。


■その後、武沢さんからの返事は一切なく、

 その代わりに、

 ご自身のメルマガに次のような文章が掲載されました。


<訂正>-------------------------------------------------

※先週6月24日号の記事で「マトリックス会計」と表記した箇所は、正しく
 は「MQ会計」でした。お詫びして訂正させていただきます。
 また、その号で「MQ会計」のイメージをお伝えするために山形の法人サ
 イトをリンク先にしましたが、文章の内容とその法人とは一切の関係がな
 いことも念のため申し添えます。 (武沢 信行)

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■このメルマガに書かれている内容をまとめると
 次のようになります。

   ○会社名「株式会社クニマツ総業」
   ○社長の名は国松実(46)
   ○建物解体がメインで、古物売買も行う
   ○10年前に国松が興した会社である
   ○国松は言葉づかいこそ粗暴だが、
    内面は繊細で論理的、数字にも強い
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
   ○社員は17名
   ○『クニマツの掟(おきて)』という独自のルールがある

   ○国松は「1,000、30、10」(セン、サンジュウ、ジュウ)という
    呪文のような数字を言い続けている

 【注意】
  このメルマガに出てくる「1000、30、10」という数字の意味は以下のとおり。

   ・社員一人あたりの年間粗利益の目標額は1,000万円
   ・会社の目標粗利益率は30%
   ・売上高に占める営業利益率は10%


■今週は、
 実際にこのクニマツ総業で示された数値をもとに
 戦略MQ会計を使って検討してみようと思います。

 このメルマガには「多くの誤り」がありますが、
 【あえて】以下の条件でMQ会計表を作成すると
 つぎのようになります。

   ○社長を含めて総勢17名と仮定
   ○社員一人あたりの年間粗利益は1,000万円
   ○粗利益率は30%
   ○営業利益率は10%
   ○Gは「あえて」営業利益とする


  [P:33,340千円・V:23,340千円・M:10,000千円]
        ×
      [Q:17人]
        =
  [PQ:566,780千円・VQ:396,780千円・MQ:170,000千円]
  [F:113,322千円・G:56,678千円]

   ※MQ会計のイメージはこちらです。
    http://www.its-mx.co.jp/mxkaikei/a7_1.php


■今回なぜ【あえて】作ったのか、というと、
 本来はこの条件からMQ会計表は作成できません。

 その理由は、国松社長が決定的な間違いをしているからです。

 では、ここで、

  【国松社長の決定的な間違い】

 を指摘したいと思います。
 それは次の部分です。(★は私、宇野寛の注釈です)

 ○MQ率(粗利益率・★正しくはm率)を上げるためにはVQ率(変動費
  率、原価率・★正しくはv率)を下げましょう。当社にとっての原
  価とは、一部、下請け業者も使ってはいるが、大半は社員の労務費。

 ○ということは、社員の給料を引き下げるか、もしくは社員の作業効
  率をあげることで原価の低減になる。

 ○また、すべての客先の単価が15%ダウンになってもあわてないように、
  作業時間の15%以上削減を目指した工程計画を組む。


■つまり、原価の捉え方です。

 このメルマガの登場人物、国松社長は「数字にも強い」はずなのですが、
 それは「制度会計」に強いのであって、
 結局は、税務署へ提出した決算書から
 「マトリックス会計の絵(★正しくはMQ会計表の絵)」を書いている
 だけにすぎなかったのです。

 もちろん、MQ会計でのVQ(原価)には【社員の労務費】は
 含まれません。

 したがって、

 ○ということは、社員の給料を引き下げるか、もしくは社員の作業効
  率をあげることで原価の低減になる。

 という表現は明らかに【誤り】であり、

 ○また、すべての客先の単価が15%ダウンになってもあわてないように、
  作業時間の15%以上削減を目指した工程計画を組む。

 という部分も【間違い】です。


■もうひとつ、
 国松社長が経営判断において犯した大きなミスは、

 「解体物件の工事件数にはまったく触れていない」

 という点です。

 率だけによる経営判断、
 つまり、

 「客先の単価が15%ダウンした場合」の失った利益を
 「作業時間を15%以上削減した工程」でカバーできるかどうか、は、
 実は分からない、つまり、判断はできないのです。


 どうして?


 それは、


 「作業時間短縮(原価低減)」と「利益アップ」の間には
 相関関係はないからです。

 作業時間15%削減は「原価率15%削減」には決してならないのです。
 なぜなら、社員の労務費はF(固定費)だからです。


  ☆「すべての客先の単価が15%ダウン」したら、
   クニマツ総業ははたして経営を続けることが
   できるのでしょうか。


 現在、正しいMQ会計表に作りかえて分析中です。


 結果は、近日中に、

 このメルマガで紹介します。
 
 お楽しみに。

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■ということで、

 多くの方に戦略MQ会計の本質を伝えなければ、

 と思い、

 今年の秋に【本】を出すことにしました。


 西順一郎先生、名古屋の税理士米津晋次氏、

 私、宇野寛の共著です。


■そして、多くの読者の方たちからのご要望にお応えして

 「実践!戦略MQ会計セミナー」を【復活】します。


 前回までのセミナーでは

 「決算書が経営になぜ使えないのですか?」

 に時間をとっていましたが、その部分を短縮し、

 戦略MQ会計の解説や実践紹介に

 もっと時間を当てることにしました。

   ○8月5日(水)山形
   ○8月26日(水)盛岡
   ○10月2日(金)神戸

 詳細は、近日中にこのメルマガで紹介します。 

■それまで待てない!?

 ○戦略MQ会計が始めて、

  という方には、「儲けるための会計入門編」です。

  MQ会計とはどんな会計なの?

  マトリックス会計って何ですか?

  お申し込みはこちらから

  ⇒ http://www.its-mx.co.jp/mxpro/b7_1.php


 ○MQ会計の本質をもう少し学んでみたい!

  という方にはこちらがオススメです。

  西順一郎先生との共著、

  会計はなぜ、マトリックスがいいのか?

  ⇒ http://www.its-mx.co.jp/toiawase/mx_book.php


 ○実践!戦略MQ会計【セミナー編】

  ⇒ http://www.its-mx.co.jp/mxpro/b9_2.php


 ○自社の決算書からMQ会計表を作成して

  本当の収益構造を分析したい!

  という方はこちらをご覧ください。

  ⇒ http://www.its-mx.co.jp/mxpro/b9_1.php


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※【 マトリックス通信 】バックナンバーのご案内
 http://www.its-mx.co.jp/magazine/backnumber/backnumber2.php

▼ご意見、ご感想をドシドシお寄せください。次回もお楽しみに。

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投稿者 ITS : 2009年07月13日 15:28