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 戦略MQ会計
 

MQ会計表の登場

 

  決算書の中でも比較的理解し易いのが損益計算書です。営業活動の結果、最終利益がどうなったかを表した帳表です。しかしそれでもわかりにくいのはなぜでしょう。
用語がわかりにくい  分類が細かすぎてわかりにくい  戦略に使えない
経営にとって重要なのは「明日からどうする!」の情報のはずです。
  
この損益計算書をこの先の経営戦略に使えて、なおかつ誰にでもわかりやすくしたのが次に示すMQ会計表です。MQ会計表は開発当時の名称をSTRAC表(ストラック表)といい、MG(マネジメントゲーム)の開発者である西順一郎氏によって昭和46年から56年にかけて考案されました。

MQ会計とは、直接原価計算・付加価値会計を統合し、リニアプログラミング(線型計画法)を加味して、やさしく簡単に、正しく戦略的に、経営者が意思決定できるようにしたものです。(利益最大化の科学)
 
 

MQ会計は要素法

 

 

世の中往々にして税務署用の損益計算書をMQ会計表の様式に記入しているものを見受けますが、これは「売上・仕入・粗利・固定費・利益」を単にローマ字化しただけのものです。MQ会計とは西順一郎先生の数々の著書を見れば分かるとおり「要素法」であり、P・V・Q・F・Gが自在に動いてG(利益)最大化を実現するものです。

    
残念ながら今の会計は科学的ではありません。決算書には「売上高」とたった一行で表示されているため、儲けるための発想ができにくくなっているのです。「売上をあげろ!」、「経費を減らせ!」では何をどのようにしたら良いか分かりません。その点MQ会計は要素法なので、この先の経営がとても科学的で分かりやすくなるのです。
 
 

なぜ売上高をPQというのですか?

 

 

会計の世界では「売上高、変動費、限界利益、固定費、利益」などのような専門用語が一般的に使われています。しかし考えてみてください。決算書をいくら分析してみたところで利益は増えません。さらにこの先何をどうしたら良いのかが分からないのです。
 

利益を生みだすのは現場です。MQ会計は社員レベルにまで広がったときに真の力を発揮します。そのとき社員は
 
  ・用語が難しくて覚えられない(漢字を書くのが面倒だ)
  ・どうすれば利益が増えるのかを簡単にイメージできない

 
MQ会計はP・V・M・Q・F・Gのたった6文字で、企業の現状を簡単に分かりやすく表現してしまいます。そしてこの6文字が「共通語」になったときに「本当に強い会社」に変わることができます。PQ(売上)とはP(単価)×Q(数量)の掛け算なのです。
 
売上高と漢字で書いた途端に、「売上を伸ばせ」「売上が減った」という表現しかできなくなりますが、PQということで、P↑なのかQ↑なのかという発想が、社員レベルでできるようになるのです。
 
 

利益が出るとは?

 

 

利益が出るとはどういうことでしょうか?

会計処理上 利益が出る とは、次の状態をいいます。

   売上(収益) > 経費(費用)

MQ会計における 利益が出る とは次の状態をいいます。

   MQ(粗利総額) > F(固定費)
 

G(利益)は、MQ(粗利総額)とF( 固定費)の関係で決まります。MQ会計では「売上(収益)が増えれば利益は増える」という理論は成り立ちません。PQ( 売上高)はそれほど重要項目ではありません。どれだけPQ(売上高)を上げたのかではなく、どれだけ MQ(粗利総額)を獲得したのかが重要になります。PQはMQを引き上げるための手段に過ぎないのです。

   G(利益) = MQ(粗利総額) - F(固定費)
MQ会計表

利益が出るか赤字になるかはMQとFのバランスで決まります。

         経常利益G = 限界利益MQ - 固定費F

赤字の企業では、F(固定費)を回収できるだけのMQ(粗利総額)を稼ぎ出すことができません。

 
まずは目標利益を決めることが重要です。 黒字にも赤字にもならないトントンの状態の売上を損益分岐点売上高といいます。実は赤字の企業ほど目標利益を明確にしなければなりません。借入金を減らすには利益を出す以外に方法がないからです。 売上目標は設定しても利益目標はなかなか設定できないものです。目標G(利益)を設定した状態でMQ(粗利総額)をいかに確保するかがもっとも重要になるのです。

 

 
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